史上最も高額で取引されたゲームソフトBEST5

現代のテレビゲームは、発売当初のシンプルなビジュアルと操作性から大きな進化を遂げましたが、今でもAtari 2600といった古いゲームソフトなど、超高額で取引されるクラシックタイトルが存在します。これらのゲームは、かなり古い品にもかかわらず、その希少性から高値で取引されているのです。以下でいくつかの例をお見せしましょう。

  1. 未開封の『スーパーマリオブラザーズ』

史上最も高価な価格で売られたゲームソフトは、1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』の未開封版です。この発売されたまま状態で残されていた『スーパーマリオブラザーズ』は200万ドルで売られ、これまで取引されたビデオゲームの中で圧倒的に高い額でした。これほどの高値が付けられた理由は、新品未開封の状態であることと、”限定生産”であることだと説明されています。同じ『スーパーマリオブラザーズ』シリーズで、ユニークで高価なソフトも他にありますが、簡単に入手でき、価格も手頃です。実際、1980年代半ばに発売されたバージョンは、総計5,000万本を売り上げ、史上最も売れたビデオゲームのひとつとなりました。

  1. 『ニンテンドーワールドチャンピオンシップ1990』

対戦型ゲームとして開発された『ニンテンドーワールドチャンピオンシップ』は、1990年に発売され、わずか116個のカートリッジが生産されました。驚くことにも、そのうちの26個はゴールドのケースに、残りの90個は通常のグレーのケースに収められていたそうです。この珍しいほうのゴールドカートリッジのひとつが、2014年にeBayにて100,088ドルで落札されました。このゲームソフトには、過去の任天堂のゲームイベントと同様に、『スーパーマリオブラザーズ』『ハイウェイスター』『テトリス』という3つのゲームが含まれていました。プレイヤーの持ち時間は6分20秒で、できる限り最高得点を獲得できるよう目指していきます。

  1. 『Air Raid Warning』

カートリッジの取っ手がT字型になっているのが特徴的な『Air Raid』は、1982年1月1日にAtari2600で発売されました。ゲームを開始すると、プレイヤーは”夜明け前の空”に迎えられ、敵の戦闘機と遭遇することになります。スペースインベーダーのように、地上の町を救うためにレイダーと戦うゲームです。この超レアなゲームは、2012年に33,433.30ドルという破格の高値で落札されました。特に「Air Raid」の流通が比較的限られていたことも、その希少性を高めたとされています。ただ実際には、ゲームの出来があまり良くなかったらしく、誰も買わなかったため、パブリッシャーも大量に作る必要がなかったそうです。

  1. 『ニンテンドーパワーフェスト’94』

『ニンテンドーパワーフェスト’94』は、ゲーム大会のために作られたゲームです。この大会では、4つのチームが3つの任天堂のゲームで最高得点を競い合いました。『スーパーマリオカート』『ケングリフィーJr.ホームランダービー』『スーパーマリオオールスターズ』が1つのカートリッジに収められていたのです。このカートリッジは世界で35個のみ生産されましたが、今もなお現存するのは2個だけといわれています。ある業者は30万ドル、別の業者は2万5千ドルの値段を設定していますが、この超レアなビデオゲームは2つともまだ売れていないようです。

  1. 『任天堂キャンパスチャレンジ』

2009年頃、希少なゲーム『任天堂キャンパスチャレンジ』の1つのソフトが、2万ドル以上でオークションにかけられました。このオークションは最初99セントから始まりましたが、最終的に値段がこのレベルまで上がったそうです。

『任天堂キャンパスチャレンジ』はもともと、マーケティングツールとして作られました。『Atlantis II』と同様に、対戦プレイ用に設計されていたのです。任天堂は35つの大学キャンパスを訪問し、学生に実際にゲームプレイを体験してもらい、もしできればスーパーファミコンのコンソールを買ってもらったそうです。